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マコ太への手紙

低血糖症

やる気や集中力がでない。。もしかして低血糖症かも! 低血糖症の原因と対策

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同じような不安や悩みを抱える方の助けに少しでもなれば嬉しいです
参照文献はページ最下部に記載しています

今回は子供が陥りやすい栄養欠陥の一つである低血糖症についてまとめました。
低血糖症になると自律神経が乱れから頭痛やめまい、イライラ、無気力といった精神的不安定しいてはうつ病、パニック障害を引き起こすと言われています。
これは子供に限らず大人にも当てはまることです。
しかし、反対に正しい知識を身に着けて食生活を見直せば、そうした症状を回避できるだけでなく、やる気や集中力アップにも繋がります。
ではどうすれば、そうした健康状態にできるのか、書籍で得た知識を備忘録も兼ねてまとめました。

低血糖症って何?

そもそも、低血糖症とは血糖調整異常のことです。つまり、血糖値が安定した状態を維持できなくなることを指します。

豆知識☆血糖値ってなに?

血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことです。
この値は食事を摂ることで上がり、しばらくすると下がります。

健康的で理想的なのは、食事で血糖値が緩やかに上がり、ゆっくりと3~4時間後には空腹時の血糖値に下がる状態です。
血糖値が緩やかに変動して安定することによって、脳に十分なブドウ糖が安定供給され、やる気や集中力が維持できます。

反対に、食事によって血糖値が急激に上がると、それを下げるためにインスリンが大量に分泌され、血糖値が急激に下がります。急激な下降によって血糖値は空腹時以上に余分に下がってしまいます。
この血糖値の乱高下を繰り返すことで、自律神経が乱れ、生体恒常性が乱れます。それによって頭痛やめまい、イライラ無気力といった精神的不安定が起こり、しいてはうつ病、パニック障害を引き起こします。
こうした血糖値の乱高下によってもたらされる症状が低血糖症です。

低血糖症にならないためには、食事で急激に血糖値を上げないことが大切

何を食べると血糖値が急に上がるの?

血糖値を急激に上げるもの、それは糖質です。

グラフを見てもわかるように、脂質やタンパク質はブドウ糖への変化率が低く、変化するまでに時間もかかるため、
摂取しても急激に血糖値を上げる原因にはなりません。
対照的に糖質は、摂取した分が全てブドウ糖に変化し、その上その全てが漏れなく身体に吸収されるため、血糖値を急激に上昇させる危険要素です。
とはいえ、糖質は身体のエネルギー源としても大切な役割を担っているので、糖質自体の摂取を避けるのは得策ではありません。
低血糖症の予防のキーになるのは「急激な」血糖値の上昇です。
ですので、糖質が急速に身体に吸収される食材を避けて、糖質が身体にゆっくりと吸収される食材を選んで糖質を摂取すればよいのです。

糖質を摂取する際は、身体への糖質吸収速度が遅い食材を選ぶ

糖質の吸収スピードはどうやって確認するの?

そこで目安となるのが、GI値です。
GI(グリセミック・インデックス)値とは、糖質の吸収スピードを表す数値です。
この数値が高いほど、急激に血糖値を上げて低血糖症を引き起こしやすい危険食材ということになります。
数値による危険度目安は以下のようになっています。

  • GI値60以下:安心食材(下記表の緑色セル)
  • GI値61~70:要注意食材(黄色セル)
  • GI値71以上:厳重注意食材(赤色セル)
  • 以下の表はブドウ糖を100とした場合のは主な食材別のGI値です。

    米のGI値

    精白米 84
    玄米 56

    パンのGI値

    食パン 91
    ライ麦パン 58
    全粒粉パン 50

    麺のGI値

    うどん 80
    そうめん 68
    スパゲティ 65
    十割そば 59

    肉・魚・その他のGI値

    肉類 45~49
    魚介類 40前後
    チーズ 35
    30

    果物・野菜のGI値

    じゃがいも 90
    とうもろこし 70
    バナナ 55
    トマト 30

    菓子類のGI値

    キャンディ 108
    チョコレート 91
    アーモンド 30

    甘味料のGI値

    白砂糖 110
    はちみつ 88

    *パスタは、少しだけ芯が残る程度のアンデルテに茹でても糖質の吸収は緩やかにすることができます。

    それでもGI値の高い食材を食べたい!!そんな時は!

    それでもたまには白いご飯やパスタを食べたくなる時もありますよね。
    そんな時は、食べる順序に気を付ければ、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
    血糖値を急激に上げないためには、GI値の低いものから食べるのが鉄則です。

    GI値の急激な上昇を回避する食べ方:
    野菜類⇒肉/魚⇒炭水化物(ごはん、パン、麺など)

    これは、糖の吸収速度を遅くする食物繊維を含む野菜⇒糖質の低いタンパク質⇒最後に糖質の高めの炭水化物という順序になっています。
    また、食事の30分前にプロテインを飲んだりチーズを食べたりするのも有効です。
    これはどうしてもケーキなどの甘いものが食べなくなった時にも使えますね。
    いくら工夫してもGI値の高いものを食べすぎては意味がないので、事前に少しお腹の空きを満たしておくという意味でも良いと思います。

    勉強する時は甘い物がいいんじゃないの?

    甘い物はGI値が高いからあんまり食べない方がいいということだけど、頭を使う時は摂った方がいいのでは?
    私自身以前からそう信じていたのですが、これは実は逆効果です。
    勉強や仕事に必要な集中力や記憶力、やる気は脳機能が正常に働くことでアップします。
    そのためには、ビタミンB群必要です。
    しかし、糖質は大量に摂取すると、ビタミンB群は糖質の代謝のために使われてしまいます。
    そのため、本来なら脳機能のために使われるビタミンB群が不足し、集中力、記憶力、やる気がダウンしてしまうという逆の効果がでてしまうのです。
    勉強や仕事に集中するためには、糖質を控えることが何より有効な手段です。
    *ブドウ糖は脳の栄養になりますが、脳の働きに必要なブドウ糖はたんぱく質や脂質から十分に摂取できます。
    低血糖症に関するまとめは以上になります。
    長文になってしまいましたが、最後まで目を通していただいてありがとうございます。
    最後のまとめとして、低血糖症を回避するためのポイントは2点です。
    ・GI値の低い食材を選ぶ
    ・GI値の低い食材から順番に食べる

    この記事が、正しい知識を基に無理なく健康的でストレスフリーな毎日を過ごせるお役にたてれば嬉しいです。

    参考文献

    -低血糖症

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